初めにお読み下さい!!
〜最適文字サイズについてのLVCの考え方〜
検査の目的
盲学校・弱視学級・一般校に通うLVの教材を作成するに当たって、教員やボランティアの方々が様々な方法でLVのための読書教材を作成しています。しかし、中にはLVの視機能があまり考慮されずに、読書教材が作成されているケースもあります。やはり作成に当たっては、それぞれのLVの視機能に合わせた教材が提供されるのが望ましいと思われます。そこで客観的データに基づいて適切な読書教材を作成するために検査を行う必要があると考えました。
検査の方針
本検査では
(1)字体(フォント)
(2)文字の大きさ(ポイント)
(3)白黒反転の有効性
(4)補装具(ルーペ・拡大読書器)
上記の4点の有効性に焦点を絞り検査を行なうこととしています。紙の大きさや質については検査項目が多くなり過ぎないように配慮したこともあり、この検査には入れておりません。
別研究で、紙の大きさについてはB5又はA4、紙質は裏写りしないクリーム色がかったものが多くのLVにとって良いということも明らかになっています。
また、盲学校や弱視学級の教員のみならず、一般校の教員でも正確に検査が行えるようにその検査自体の容易性、簡便性を損なわないように考慮しました。よって、本来検査時には正確性を期すために、輝度や照度等の検査環境についても配慮しなければならないところですが、日常LVが学習する教室等で検査を行なうこととしました。
本検査は視能率(1分間の読み速度)を重視すると共に、本人の希望も十分に取り入れられるようになっています。
この点に関しては意見が分かれるところではありますが、やはりLV本人の読書教材なのですから、あまり本人の希望とかけ離れた教材にならないように配慮しました。
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